令和4年度(第77回)文化庁芸術祭参加公演
木場大輔 胡弓リサイタル2022
■日 時
2022年10月21日(金)19:00開演(18:15開場)
■会 場
紀尾井小ホール(東京都千代田区紀尾井町6-5)
■最 寄 駅
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四ツ谷駅 赤坂口・麹町口(JR線・丸の内線・南北線)徒歩6分
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麹町駅 2番出口 (有楽町線)徒歩8分
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赤坂見附駅 D出口 (銀座線・丸の内線)徒歩8分
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永田町駅 7番出口 (半蔵門線)徒歩8分
■料 金
全席指定 前売4,500円(税込)当日5,000円(税込) ※システム利用料別途 55~330円
■チケット
ご予約前に、「カンフェティ」への会員登録(無料)が必要となります。
ご予約後、予約有効期間内にセブン-イレブン店頭レジにてチケットをお受け取りください。
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電話予約
カンフェティチケットセンター
0120-240-540 (平日10:00~18:00)
電話予約の場合、会員登録は不要です。予約時に払込票番号をお伝えしますので、メモをご用意ください。
■主催・お問合せ
木場大輔 胡弓の会(古典空間内)
TEL 03-5478-8265(平日10:00~18:00)
MAIL ticket@koten.co.jp
報道関係の皆様へ プレスリリースはこちらからダウンロードをお願いいたします。
■感染防止協力のお願い
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発熱他の風邪の諸症状・体調不良等のある場合は、来場をお控えください。
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建物内では常時マスクを着用してください。着用いただけない場合は、入場をお断りします。
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入場時に検温と手指消毒を実施しています。
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咳エチケット、こまめな消毒、手洗いを行ってください。
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会場内での歓談、大声(ブラボーなどのかけ声含む)はお控えください。
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花束、プレゼントなどの差入れはお控えください。
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出演者との面会はできません。
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大きなお手荷物のお持込みはご遠慮ください。
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いただいた購入者情報・来場者情報は、当局の要請により保健所などに提供される場合があります。
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出演
木場大輔
淡路島出身。甲陽音楽学院にて音楽理論とピアノを学ぶ。古典胡弓を原一男師に師事。一方で京都・大阪・東京の古典胡弓および文楽、風の盆、尾張万歳など日本各地で伝わる胡弓の奏法を研究。それらを組合せた演奏法の開発や、低音域を拡張した四絃胡弓の開発、作曲など、胡弓の伝統に新たな光を当てている。
2021年、東京・紀尾井小ホールにて「木場大輔 胡弓の会2021」開催。NHK Eテレ「新・にっぽんの芸能」などテレビ・ラジオ出演、ユニット活動など、古典を軸に現代邦楽から異分野とのコラボレーションまで幅広く活動している。作曲では胡弓独奏曲から邦楽器や世界の伝統楽器との作品まで展開している。「木場大輔 胡弓の会」「絹擦会」代表。
©TAKUMI JUN
客演
富田清邦
昭和20年愛知県生まれ。幼少より邦楽に親しみ名古屋の土居崎検校に学び、同32年上京し初代富山清琴氏に師事。同47年巻物伝授、「富筋」の芸系を継承。同60年文化庁芸術選奨文部大臣新人賞をはじめ、文化庁芸術祭賞、内閣総理大臣表彰、名古屋市民芸術祭賞、毎日新聞社点字毎日文化賞、埼玉県塙保己一賞大賞、黄綬褒章受章他受賞多数。又自身の研究からリサイタルやCD録音制作にも取り組む。現在、社会福祉法人日本視覚障害者団体連合音楽家協議会会長を務め、舞台や後進の指導にも力を注ぐ。清和会主宰。
藤本昭子
九州系地歌箏曲演奏家。祖母阿部桂子、母藤井久仁江(人間国宝)に師事。1995年、第一回リサイタル開催(全17回)。2001年、「地歌ライブ」開始(全百回)。欧米各国で「地歌公演」多数開催。日本伝統文化振興財団賞、伝統文化ポーラ賞奨励賞、芸術選奨文部科学大臣賞、松尾芸能賞優秀賞、文化庁芸術祭音楽部門大賞受賞。CD「雪墨」「地歌のいろは」が同レコード部門大賞を連続受賞。2021年、紫綬褒章受章。2022年、「伝承の力 古典の現在」シリーズ公演開始。現在、正派音楽院講師。(公財)日本伝統文化振興財団理事。日本三曲協会会員。「藤本昭子の会」代表。
岡村慎太郎
地唄箏曲演奏家 琴鶯会主宰。東京芸術大学音楽学部邦楽科卒業。東京芸術大学大学院音楽研究科修了。在学中宮中桃華楽堂にて御前演奏。三味線組歌、箏組歌を菊藤松雨師に師事、両巻伝授(2006年)。文化庁新進芸術家国内研修制度研修生。京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター共同研究員(2006~2007年)。第34回宮城会箏曲コンクール1位。第6回賢順記念箏曲コンクール奨励賞。第22回くまもと全国邦楽コンクール最優秀賞、文部科学大臣賞受賞。現在、宮城会、森の会、日本三曲協会会員。箏組歌会同人。上智大学箏曲部講師。
演目
1.胡弓本曲「鶴の巣籠り」
作曲者未詳 前歌 小松検校作曲
胡弓 木場大輔 地歌三絃 富田清邦
2.胡弓独奏「襲(かさね)」
木場大輔作曲
胡弓 木場大輔
3.三曲合奏「吾妻獅子」
峰崎勾当作曲 佐藤検校胡弓手付
地歌三絃 藤本昭子 箏 岡村慎太郎 胡弓 木場大輔
1.胡弓本曲「鶴の巣籠り」
胡弓は江戸時代、当道に属する盲人音楽家により三味線や箏とともに芸術的に洗練され、上方と江戸を中心にいくつかの流派と胡弓本曲が生まれた。
「鶴の巣籠り」は、胡弓の代表曲であり、極秘曲として大切に継承されてきた。前歌部分は名古屋で幕末から大正期にかけて活躍した小松景和の作詞作曲による。
2.胡弓独奏「襲(かさね)」
胡弓はこれまで三味線や箏の引き立て役に回ることが多く、僅かに伝えられた胡弓本曲を除き演奏の主役になる機会に恵まれてこなかった。
胡弓がその独自性を保ちながら花開いてゆくためには、伝統手法を活かした胡弓主体の独奏曲が不可欠だが、その数は圧倒的に不足している。
「襲」は胡弓の伝統奏法のひとつ、合わせ弓を応用した独奏曲。前半は尺八の本曲風に無拍節で、後半は三味線音楽的なリズムを中心に構成している。2019年作曲。
3.三曲合奏「吾妻獅子」
現在、三曲合奏といえば三味線・箏に尺八が加わる合奏形態が圧倒的に多いが、明治以前は尺八ではなく胡弓を用いるのが本来の三曲合奏の姿だった。
地歌「吾妻獅子」は、18世紀末に大阪で活躍した峰崎勾当が作曲。
胡弓の手付は、名古屋で明治から昭和にかけて活躍した佐藤正和によるもので、非常に精妙な技巧が尽くされている。